よい歯の日

 4月18日は「よい歯の日」です。11月8日は「いい歯の日」、6月4日は「歯と口の健康週間」、9月第3月曜日(敬老の日)も重点的に国民への様々な歯科保健啓発活動が行われています。1989年に日本歯科医師会が制定した記念日で、いつまでも美味しく楽しく食事をとるために80歳になっても自分の歯を20本以上保つことを目標とする「8020運動」を行っています。8020達成者は年々増加しており、平成17年の調査では24.1%でしたが、平成23年には38.3%にまで増加しています。2022年には目標50%を達成しようとしています。

 身体の健康を保ち、おいしく食べるには「歯と口の健康」は欠かすことができません。しっかり噛むことで唾液が分泌され、胃や腸での吸収がよくなります。20本以上の歯があれば、ほとんどの食べ物を噛み砕くことができ、味を楽しみながら食べることができます。

 しっかり噛めるようになれば、唾液の分泌が消化を助け病気を防ぐだけでなく、いろいろな食品を食べ必要な栄養素がバランスよくとれます。唾液中の酵素のはたらきで美味しさを味わえるようになります。噛めるようになるサイクルを確立することで脳が活性化され、運動機能が向上することになります。そして、表情がいきいき、言葉も明瞭になり、心がやすらぎ、生きる意欲にもつながります。

 結果的に生活の質(Quality of life)が向上、日常生活や社会生活のあり方を自らの意志で決定し、生活の目標やライフスタイルを選択できるようになります。身体的・精神的・社会的・文化的に満足し、いつまでも生きがいをもっていきいきと暮らすことにつながるのです。

 噛む機能を保つためには、歯ごたえのあるものをよく噛んで食べること。噛むことで顎の筋肉が鍛えられます。次に、毎日のセルフケアを丁寧に行うこと。丁寧なブラッシングは虫歯や歯周病を予防し、歯が抜けてしまうのを防ぎます。さらに歯ブラシだけではなく、歯間部清掃器具(デンタルフロスや歯間ブラシなど)やマウスウォッシュなどを使いましょう。

 抜けた歯は放置せず、歯科医院で診てもらいましょう。歯並びや噛み合わせを整え、噛む機能を回復させます。そして、かかりつけ歯科医院で、定期歯科健診を受けましょう。虫歯や歯周病の予防や早期発見に役立ちます。定期歯科健診を受けて、お口の健康を保ちましょう。どんなにセルフケアしても歯垢や歯石は歯科医院にで定期的にとってもらうのが良いです。虫歯になるまで歯科医院に行かない人、定期歯科健診を受けていない人は結果的に自分自身に損害を与えることになります。丁寧なセルフケアとかかりつけ歯科医院での定期歯科健診を受けて、いつまでも自分の歯でしっかり噛んで、健康でいきいきとした人生を送りましょう!