稲が育つまで

水稲の播種(はしゅ:種まき)が始まりました。動画は播種ラインです。


播種が終わると、出芽室に丸2日、入れておき、3日目にビニールハウス内に移動して並べます。ビニールハウス内で、環境を整備して育てることによって、雨風や気温といった自然の影響を受けにくくなり、丈夫で良い苗を作ることができます。


 耕起(こうき)は田に苗を植える前に行う一番最初の作業です。トラクターを用いて作土を掘り起こし、土壌を反転させ、その後、代掻き(しろかき)作業を行い、田植えをします。土が乾いた状態で耕起作業をすることで土の中に空気が入って乾燥しやすくなり、微生物による有機態窒素の分解が促進され、植物が吸収しやすい無機態窒素に変化します(これを「乾土効果」といいます)。また、土を起こして乾かすと、土が空気をたくさん含むので、苗を植えたときに根の生長が促進されます。

深く耕すほど高収量が得られるという意味で「七回耕起は、肥いらず」「耕土一寸、玄米一石」などと言われてきましたが、現在では不耕起栽培や無代掻き栽培など、いろいろな栽培技術が確立されています。


耕起が終わったら肥料撒布をします。稲の生育には多様な栄養素が必要です。適正な撒布で土壌の健康管理が大切です。


適正な施肥を行うことで良好な生育環境をつくることができます。


田起こしが完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにする作業をします。これを代搔き(しろかき)と言います。


ガルウィングが開いていきます。


代搔き開始!


代搔きが終わったら田植えを開始します。


広大な面積を田植えするのでこの時期(5月)は繁忙期です。土日も休みなく行っていました。


スマート農業実証プロジェクトとして自動田植え機も試用しています。自動で直進、苗も等間隔で植えられます。

地質を検知して肥料散布を自動調節します。


5月末に田植え終了!1か月間にわたる田植えが終わったら「さなぶり(早苗饗)」があります。さなぶりとは、田植えが終わったことを祝い、作業者を労う行事のことです。


7月下旬の水稲はこんな感じの田園風景です!

色鮮やかな緑で気持ちが良いですね。


産業用無人ヘリコプターによる防除作業です!

 

ドローンも使っています!


田んぼの溝切り作業をしています。泥の田んぼの中を道具を押して深さ約10~15cm、幅約20cmの溝を切って歩きますから、かなりの重労働にみえます。ですが溝を切っておくと、スムーズに排水が行えるのです。秋の収穫に向けて田んぼのメンテナンスも大変です。


出穂と書いて「しゅっすい」と言います。こちらの写真は、せいぶ農産米の田んぼが出穂期を迎えたもので花が咲いているところです。茎の中で、籾の集合体である穂が育まれます。その穂が完成して、茎から出てきます。まず、その田んぼで一番早い「走り穂」が出ます。その後、約半数の茎が出穂する時期を「出穂期」、すべての穂が揃うと「穂揃い期」と言います。出穂後は、稲は葉で光合成をしてブドウ糖を生産し、穂に送り込んで溜めます。これが、私たちが食べるお米です。収穫を増やすには、出穂から登熟までの期間に晴天が続き、光合成量が大きくなることが大切です。

写真は8月20日に撮ったものです。


出穂後に晴れて暑い日が続くとおいしいお米ができます。

人間にとっては厳しい暑さも、稲にとっては恵みです。


9月中旬の水田です。ここまで来たら、あとは稲刈りを待つだけです!


穂が出てから約40~45日、黄金色の稲穂が垂れ下がると稲刈りです。早く刈りすぎると米が充実する前で収量が少なく、遅れると収量は増えますが、籾が熟れすぎて米の色つやが悪くなります。タイミングが大切です。

写真はコンバインで稲刈りをしているところです。



刈り取った籾はコンバインのタンクに溜まります。この籾をトラックに排出、この後、トラックは刈り取った籾をライスセンターに運んでいきます。


収穫した米の乾燥・調製を経て、1袋30kgに袋詰めされた新米は生産者ごとに1パレット42袋に並べられます。


こちらも新米です。

「フレコン」という1袋1,080kg入る大きな袋に詰められています。


検査員が検査荷口(数量)の大きさにより製品を選んで穀刺しで玄米を抜き出し、被害粒、死米、着色粒、異種穀粒及び異物がないかの検査をしました。


次に水分量が適切か専用検査機器で計測しました。含有水分の最高限度は16%以下となっていますが、弊社としては15~15.3%が水分含有の理想的な値と考えています。


整粒の割合、形質、水分、被害粒、死米、着色粒、異種穀粒及び異物の割合から1等・2等・規格外の3段階等級に分けます。


検査の結果、今年度の弊社産の「新米ひとめぼれ」は、良質な1等でした。⦿1等級を表すマークです。いよいよ新米の出荷を開始します。


フレコン(1,080kg)の方も同様、1等でした。

試食してみましたが、今年もほど良い粘り気があり、新鮮でおいしいと自信をもってお勧めできるお米ができました。弊社のお米がお口に合えば大変うれしく思います。


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