大豆播種

 填圧を行って播種床を造成したら、播種を行います。マッセイ・ファーガソン社のトラクタにクバナランド社のバキュームシーダーという真空播種機を装着します。トウモロコシ/大豆/ひまわりなど、作物の種類を選ばず、独自のバキュームユニットにより、正確な点播作業が可能です。動画は、12条の播種で種が満タンな状態で約10haを作業することができる農業機械を使っての播種作業です。

 日本でここまで大規模に作業することはあまりないそうです。欧米の大規模農業で確立された作業方法を当社は導入しています。クバナランド社のこの特許はすべての農作物と条植え作物の確立した方法について、精密ドリルに条件を満たしている証明されたテクノロジーを提供しており、1960年代から機械式と空気式の精密ドリルは空気式グレンドリルとともにナンバーワンです。今日、精密農業はますます重要となっており、均一かつ正確に種が蒔かれることで、より高い生産性が期待されています。

 当社は、コンバインやトラクタなどの機材が揃っているので、広い土地のほうが機材の性能をフルに活かすことができ、効率的に作業を進められます。一方で高齢農業者による離農が増え続ける中、経営規模を拡大しても農地が複数の場所に分散されると圃場間の移動に費やす時間の増加や農業機械の効率的な利用の妨げになるなどの問題がありますが、輸入食品の関税をゼロにしていくという世界的な趨勢において、日本の農業が生き残っていくには、国産品の生産量を増やしていくことが必須です。農地面積に占める担い手の利用面積(特定農業法人含む認定農業者、市町村基本構想の水準到達者、特定農業団体、集落内の営農を一括管理・運営している集落営農が、所有権、利用権、作業委託により経営する面積)が着実に増加しているなかで、担い手の農業規模を拡大し、国内農業の生産効率を上げていくことは早急に求められていると思います。