牧草の収穫作業

 岩手県は畜産と酪農地帯でもあります。牛の主食である粗飼料は、牛の健康と成長において重要な役割を果たします。牧草を育て、毎年6月に刈り入れし、最初に収穫する牧草を「一番牧草」といい、食物繊維が豊富でとても栄養価が高く味がよいので、牛たちの大好物です。一番牧草を与える時期になると牛たちは喜んで腹一杯に食べてくれるので大切な粗飼料です。ちなみに一番牧草が刈り取られた後に再び生えてくれる二番牧草は8月下旬頃の収穫になります。

日本で販売されている牧草の大半は一番牧草です。

 牧草収穫も当社にとっては大きなひとつのイベントです。品種は、リードカナリーグラスという単種と、オーチャードとチモシーの混播となります。リードカナリーグラスは、多湿条件に対する適応性が高く、越冬性に極めて優れ、環境適応性も高いので永続性に優れ、粗飼料を持続的に低コストで生産できます。オーチャードとチモシーも耐寒性が高く、北海道や東北の高冷地でよく栽培されています。東北地域では我が国の多湿な環境に適応し、持続安定して生産が可能な草種があり、採草用牧草として粗飼料の生産に役立っています。

 動画のように、牧草収穫作業は大型農業機械によって行われています。当社で働く大型機械好きな人達には、様々な機械を使って行う、これらの作業は飽きがこない様子です。牧草は草刈り機(モア)により刈り払われて行きます。みるみるうちに一面の牧草が刈り払われました。刈られた牧草は、テッダーという牧草の反転機で、十分に乾燥するまで反転が繰り返されます。

 乾燥されたら集草機(レーキー)で、ロールしやすいように列に集めます。ロールしやすいように集められた牧草は、ロールベーラーで、鶏が卵を産むようにロールを作り出して行きます。ロールされた牧草がフロントローダーで並べられていきます。ロール状の牧草をラッパーでラッピングします。あっという間にラッピングされたロールが出来上がります。牧草はフロントローダーでトレーラーに積まれて酪農家・畜産家に運ばれていきます。

飼料用稲の収穫作業

 動画は、飼料用稲の収穫作業と収穫後の乾燥・調製です。なぜ、水田で家畜の餌を作るのかと疑問に思われる方もいるかと思います。飼料の自給率を向上し、畜産物の安定供給を図るため、日本の環境や国土を守っている水田を減らさないようにするため、国では飼料用米等への転換を推進しています。農家にとっては、主食用米の需要が減少を続ける中、水田活用の直接支払交付金を活用すれば、主食用米と遜色ない所得の確保も可能です。

飼料用米稲わらの収穫作業